HRB - HiPeC Reseachers Blog
ヒロシマ大学発:平和構築連携融合事業の推進をめぐる事務局メンバーの日常
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【日時】2011年2月3日(木)14:00~18:30
【場所】サンセットビューホテル会議場(カトマンズ・ニューバネシュワル)
【挨拶】吉田修( HiPeC事業実施委員長,広島大学教授)
【報告者】パンチャ・マハラジャン(CNAS教授)、ナレンドラ・ジョシ(HiPeCネパールオフィス リサーチコンサルタント)、フマユン・カビル(広島大学特別研究員)
【ディスカッサント】スワラン・シン(ジャワーハルラールネルー大学教授)
第19回 HiPeC学内研究会が1月24日に開催されました。
発表者は、前ハイペックの研究員として活躍され、現在は立命館アジア太平洋大学(APU)で教鞭をとっておられる淵ノ上 英樹先生です。
「アフガニスタンの平和のために:アムダリア川左岸および右岸での灌漑農業」
【日時】2011年1月24日(月)16:30 PM ~18:00 PM
【場所】広島大学国際協力研究科1階小会議室(東広島キャンパス)
【報告者】淵ノ上英樹氏 (立命館アジア太平洋大学准教授・元HiPeC研究員)
【使用言語】日本語
【司会】吉田 修(広島大学大学院国際協力研究科教授)
当日は、院生を中心に、アフガニスタン-中央アジア地域の平和復興支援に関心をもつ10数名のオーディエンスが参集しました。
本発表で淵ノ上先生は、長期に及ぶ調査活動と着実なデータの蓄積にのっとり、先進地域主導の環境保護スキームと、開発対象地域のローカルな経済的要請の両面に配慮した広域中央アジアの平和復興モデル策の一つとして、アムダリア川左岸での土中点滴灌漑法による灌漑農業を提案されました。
アムダリア川流域での人間活動と灌漑農業の歴史をふまえ、現在のこの河川の日別流量データによる十分な裏付けを用いつつ、多国間の水利用に関する国際的制度の枠組み、およびこれまでの現地での取り組みが具体的経験にもとづいて開示されました。
現在の平和活動レジームにおいて研究者が取るべき指針について貴重な知見を得ることができたのみならず、学術活動による成果の社会還元の方向性という意味でも、プレゼンテーションのスタイルそのものとしても、大変学ぶところの多いご発表でした。
遠いところを起こしいただいた淵ノ上先生、どうもありがとうございました。
またいつでも、お時間のあります折りに、ハイペック事務局へお立ち寄りくだされば幸いです。
今後とも、よろしくお願いいたします。
ハイペック スタッフ一同
1st Internal Seminar successfully ended.
The 1st CNAS-HiPeC Internal Seminar was held in Hotel Sunset View, Kathmandu on January 7, 2011 with the title of “Maoist Movement and Community Development in South Asia”.
Two guest scholars from India were invited to exchange their views on the given context. Dr. Abhijit Dasgupta, University of Delhi, and Dr. Abhijit Guha, Vdyasagar University presented their research on “The Red Corridors: Maoists and Contemporary Politics in India” and “Revolutionary ideology versus Ground Reality: An Anthropological view of Maoist movement in West Bengal” respectively.
Similarly, a research proposal about women’s participation relating to peace building in Nepal was presented by Dr Manjeshwori Singh, CNAS-HiPeC Research Consultant.
先般、カトマンズで開催されました第一回インターナルセミナーは盛況のうちに終了いたしました。
当日は、近年インドで新たな展開を見せるマオイスト運動をめぐって、ダスグプタ先生とグハ先生のお二人の専門家による、長い蓄積に裏付けられた貴重なデータの提示が行われました。ダスグプタ先生は現代インド政治における多元主義の文脈を基調とする視座から、グハ先生は西ベンガル州のローカリティの文脈を丹念に読むとくスタンスから、それぞれ固有の問題系として、南アジアにおけるマオイストの社会的展開を明快にひも解いてくださいました。
また合わせて、現代ネパールにおける開発スキームとジェンダーポリティクスの関連について、ネパールオフィス研究員のマンジェシュウォリ・シンが報告を行い、両先生らから多くの助言をいただきました。
お二人の先生、さらに当日ディスカッサントとしてご来場いただいたジャーナリストの小倉清子さんによるコメントの提示により、マオイスト運動の社会的浸透と固着化をめぐる地域間比較の視座に、一歩踏み込んだ議論が展開できたのではないかと思います。はるばるカトマンズまでお越しいただいた両先生、また快く参加を引き受けていただいた小倉さんにあらためて御礼申し上げます。
次回、第二回のスパイスセミナーは2月3日に開催を予定しています(以下を参照ください)。
今後とも、ネパールオフィスの主催セミナーをなにとぞよろしくお願いいたします。
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The 2nd HiPeC Kathmandu Office Internal Research Seminar
Topic: Peacebuilding and Reconstruction in Nepal
Date: February 3rd, 2011
Venue: UN office for Disarmament Affairs Regional Centre for Peace and Disarmament for Asia and the Pacific (UNRCPD), Pulchowk, Kathmandu
Introductory Note: Osamu YOSHIDA (Chair, HiPeC Executive Committee, Hiroshima University)
Speakers: Pancha Narayan Maharjan (Head, CNAS-HiPeC Nepal office, Tribhuvan University, Kabir HUMAYUN (Special Research Fellow, HiPeC, Hiroshima University)
Discussant: Swaran SINGH (Professor , School of International Studies, Jawaharlal Nehru University, India)
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第二回 ハイペック実務家セミナーが無事終了いたしました。当日の第二セッション「市民交流セミナー」にはたくさんの方々のご来聴をいただきました。
会場では、バーミヤンの石仏とイスラム学校、という地域の文化的土壌を背景とした草の根レベルの平和復興活動を続ける2人のネイティブ・ゲストを広島に招請し、市民とのゆたかな直接交流の場を持つことができました。
全土が戦時下にあるかのような紛争国家のイメージが先行するアフガニスタン社会の根元で、“ローカルなつながり”を基盤とした平和復興への動きが力強く胎動していることが報告され、来場した市民の側からも多くの反響が寄せられました。
アフガニスタンの現状をめぐって、原爆ドームの目の前にある商工会議所の一室で、現地の活動家と市民との間で直接的で新鮮な交流が持たれたことで、「復興」に向けた根強い努力があくまでもそこに暮らす人々のローカルなつながりに支えられていることを、あらためて確認することができました。
■第2回 HiPeC実務家セミナー「アフガンからの声~広島市民との平和復興をめぐる対話」
(*報道された内容:12月7日NHK広島・朝のニュースで6:50より数分間取り上げられました。)
(**12月8日中国新聞 朝刊にて紹介されました。)
当日、おいでいただいた多くの方々に、ここであらためて御礼申し上げます。
今後、ハイペックはさらに広島市民・県民との交流を視野に入れた研究会を組織してまいります。今後とも、ハイペックの活動をご支援いただけますよう、よろしくお願いいたします。
HiPeC事務局スタッフ一同
The 25th HiPeC Seminar: "Peacebuilding, State-building and International Assistance"
(2010.11.10,Wed, 13:00-15:30 )
Mr. Alexander MEJIA (Head, UNITAR Hiroshima Office)
Title: "UNITAR's Experience in Peace Building, State building and International Assistance."
Dr. Yagya.Prasad.ADHIKARI (Executive Director, CNAS, Tribhuvan University)
Title: "State-building in Nepal: A Bottom-up Perspective."
The 25th HiPeC Seminar which has the title of "Peacebuilding, State-building and International Assistance" was sucessfully ended yesterday.
At this seminar that hung up "peace building and national reconstruction, and international assistance" over the title, the first guest speaker, Mr. Alexander MEJIA(UNITAR Hiroshima office head) presented his very impressive material to us.
He presented clearly the role which the Hiroshima office should bear in the whole international support activity, after having the old U.N. missions recollected from a very critical viewpoint.
Next, Dr. Y.P. ADHIKARI(CNAS Executive Director) presented the sketch to the state building from the bottom-up approach under the deep discernment based on the results of his area studies for peace building process in Nepal.
We HiPeC Staffs also appreciate to all participants of this Seminar.
From all HiPeC staff. Sincerely.
〔飼い主からの一言〕ハイペック(広島大学平和構築連携融合事業)は、広島大学の基本理念である「平和を希求する精神」を具体的に追及するため、オール・ヒロシマ体制で平和構築支援の研究を推進します。マスコットキャラクターの平和構築猫「ピー助(Peace-Ke)」ともども、なにとぞよろしくお願いいたします。