HRB - HiPeC Reseachers Blog
ヒロシマ大学発:平和構築連携融合事業の推進をめぐる事務局メンバーの日常
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第243回IDECアジアセミナー/第31回ハイペック学内研究会が9月21日に開催されました。
■第243回IDECアジアセミナー/第31回HiPeC学内研究会
【日時】2012年9月21日(金)15:00-17:00
【場所】広島大学大学院国際協力研究科 1階大会議室
【報告者】Dr. Hayder Mohammed Abdul-Hameed Al-Manshi
(広島大学大学院国際協力研究科・外国人研究員)
【報告タイトル】「The 4'S Peace building in Iraq: Status, Scope, Strategies, Steps(「イラクの平和構築における4つのS: 情勢、範囲、戦略、歩み」
)」
【参加人数】17名
【概要】
バグダッド大学の講師で、現在IDECに客員として滞在しているアブドゥル・ハイデル氏を迎え、2003年にアメリカの介入のもとでサダム・フセインの時代に終止符を打ち、民主化推進による和平プロセスの移行期を経験しているイラク社会の現状を分析する研究会が行われた。まず、1958年の共和制以前の状況とそれ以降の違いが政治・宗教・社会の仕組み全般にわたって詳細に説明された。次に、1981年以降のサダム・フセイン時代について、イランとの国境地域に住む人々を中心とした抵抗運動を焦点に解説がなされた。最後に、今後のイラクの平和構築に関して、十分な社会インフラの整備を通じたサポート体制のもとで、包括的な合意の枠組みを多様な他者を取り込みながら建設的方向へ向けていくことで、中東地域の多国間の安定にも寄与しうる平和が実現可能になることが強調された。
〔飼い主からの一言〕ハイペック(広島大学平和構築連携融合事業)は、広島大学の基本理念である「平和を希求する精神」を具体的に追及するため、オール・ヒロシマ体制で平和構築支援の研究を推進します。マスコットキャラクターの平和構築猫「ピー助(Peace-Ke)」ともども、なにとぞよろしくお願いいたします。