HRB - HiPeC Reseachers Blog
ヒロシマ大学発:平和構築連携融合事業の推進をめぐる事務局メンバーの日常
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
こんにちは、研究員Bです。
またもや、インド関連で研究会の告知をさせていただきます。
西アジアの乾燥地域からヒマラヤ南北、さらにインド亜大陸にかけて、特徴的な文化的基層構造をもった「移動する芸能修道者」の系譜が伝えられています。
以下にご案内する研究会は、この広大な地域にまたがって広がっているユニークな伝統の歴史的系譜と現在的動態を検討していく会合として、今後継続的に運営されていきます。ご関心をお持ちのみなさまのご来聴を歓迎いたします。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
【公開セミナー: 第1回バウル研究会、科研・宗教紛争の比較研究・第5回研究会共催】
「南アジアの遊行芸能者の世界―ベンガルのバウルにおける思想と実践」
【日時】 2010年10月16日(土)13:00 PM ~17:00 PM
【場所】 広島大学・大学院国際協力研究科1階 小会議室
【発表者】
北田信(東方研究会)「秘密の宴―古ベンガル語の仏教修行歌集とバウル」
村瀬智(大手前大学)「バウルの秘密の儀礼」
【コメンテーター】
中谷哲弥(奈良県立大学)
Prof. Madhumita Chattopadhyay (Jadavpur University)
【コーディネーター】 外川昌彦(広島大学)
【問い合わせ先】 〒739-8529 東広島市鏡山1-5-1 広島大学・大学院国際協力研究科 Email: fakir@hiroshima-u.ac.jp
*本セミナーへの参加ご希望の方、今後の研究会の案内をご希望の方は、上記アドレスまでご一報ください。
*広島大学・東広島キャンパスへのアクセスは、http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/access/ をご覧ください。
*ポスターをこちらのページよりダウンロードいただけます。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
カトマンズでは17日のダサイン本番を控え、みんな準備を始めている。3日前には、いつもの通勤路になにか小さなステージができているっと思いきや、次の日には、ネパールっぽい赤やオレンジで埋め尽くされた、ステージになにやらヒンドゥーの神様が楽しそうに集結。周りは蛍光電気で飾られ、夕方には電気がつきとてもきれい。旗をいっぱいぶら下げているところもある。同行してきている1歳8か月の娘が覚えたての言葉で「きれいねぇ~」と言いながら興味心身に身を乗り出して見ていた。
ステージだけではない。お手製の竹でできた巨大ブランコ(ネパール語でドライバーさん曰く「ピン」)も登場。いつもよく使わせてもらっている幼児や乳児も遊べ、大人もおいしい食事が楽しめるCafe Uにそれはあらわれた。ブランコに長いこと乗っていなかったわが子も喜んでいたが、一番長いこと乗って遊んでいたのは、ドライバーさん。最近毎日行って、ぽっちゃり型の彼が乗るからか、竹とロープでできたピンは、座る部分が地面すれすれになるまで伸びてきた・・・。8日から官庁はダサイン休暇に入っているが、このカフェが休暇に入るまで時間がある。ピン、大丈夫かなぁ・・・。
いつもより楽しいものが増えるダサインは大人も子供もみんながわくわくの時期のようです。
(研究員K)
HiPeC-CNAS Nepal Office(NP Office) Inaugulation Ceremony successfully ended in this Sep. 27, 2010.
On the same day, We were able to have held a very special conference which talk about "Peace and State Building in Nepal" Jointly organized by CNAS, Tribhuvan University.
So here, We deeply want to appreciate to all the guest speakers and participants.
The details of this conference will be later reported in our Minuites and Summary on HiPeC webpage.
In this Opening Ceremony and Conference, We could have a very rich discussion and understanding.
We also ask you to be granted same concern to the next NP Office research activity and group seminar.
Thank you very much for all.
From Hiroshima HiPeC staff.
Sincerely.
第24回ハイペック・セミナー終了御礼
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
先日、千葉県幕張にて開催されました第24回ハイペック・セミナーは、ご来場いただいた多くの方々のおかげをもちまして、大変実り多い集まりとなりました。
今回のハイペック研究会は、前事業から変わらぬ暖かいご支援をいただいているIDE-JETRO/アジア経済研究所との共催で開かれました。会場にてサポートしていただきました望月克哉先生はじめ、多くの所員の方々にご支援いただきました。ここに謹んでお礼申し上げます。
セミナーでは、二人のスピーカーの話題提起を中心に、前後3時間にわたってみっちりと討議が行われました。「平和構築をめぐる国家と民族」と題した今回のセミナーでは、国家の内部に居住する少数集団の処遇をめぐって、どのように国家政治のメカニズムがこれを包摂/排除しようとしたかが中心的に取り上げられました。
アジア経済研究所・地域研究センター/南アジア研究グループ研究員の荒井悦代氏からは、スリランカにおける
「タミール・イーラム解放のトラ」との武装闘争がついに最終決着をみるまでの緊張したプロセスが、詳細なデータ資料分析を背景として提示されました。長期のフィールド調査に裏付けられたその発表内容は、“なぜ、特定のタイミングで、世界でももっとも克服困難といわれた民族紛争が一気に終息に向かったのか”を高い実証性のもとで統合的に解き明かすものでした。発表後、フロアからは、LTTEの崩壊をめぐる多様な要因について多くの質問が寄せられ、さらなる議論の展開を見せました。
二番手として登壇したHiPeC研究員・別所裕介は、チベットの領有問題について、中国政府とダライラマ亡命政府のやり取りをふまえつつ、本土チベット社会における宗教実践について、具体的な調査資料をもとに提示しました。特に、コミュニティ内部の社会関係と外部の圧力との間で調整点として働く「化身ラマ」の存在に着目し、そのリーダーシップのもとで進められるローカルな仏教行事への参与から、今日の宗教実践に見られる多重化した意味合いを指摘し、それが「民族の問題」へと為政者側によって恣意的に読まれることの危険性、およびそうした読み替えによる衝突発生を未然に防ぐ唯一の方策が「非漢民族集団の文化的主体性の確保」に集約されることが述べられました。
両者の発表後、ハイペック委員長・吉田修の司会進行のもとで、民族と国家をめぐる平和構築の問題点について総合討論が行われました。本セミナーで提示された“武力闘争・復興支援・領土主権・非暴力”といったトピックが、グローバル化が進む今日の紛争予防と和平定着において今後いかなるヒントを提起しうるのか、フロアから多くの意見とコメントが寄せられました。
総じて、与えられた三時間という枠内ではとうてい語りつくせない、より幅広い議論の可能性をもった集まりとなりました。
当日、おいでいただいた多くの方々にあらためて御礼申し上げます。
次回ハイペック研究会にも、今回同様のご支援・ご来聴をたまわりますよう、謹んでお願い申し上げます。
HiPeC事務局スタッフ一同
本年度二回目のハイペック研究会(24th HiPeC Seminar)のご案内をいたします(詳細はこちらへ)。
アジア経済研究所の荒井悦代氏によるスリランカ民族紛争の現状に関するご報告、およびハイペックスタッフの研究員Bによるチベット高原域の領有問題に関する研究報告が行われます。
ご興味・ご関心のおありのみなさま、ぜひ当日ご参加ください。
+++++++++++++++++
++++++++++++++++++++
〔飼い主からの一言〕ハイペック(広島大学平和構築連携融合事業)は、広島大学の基本理念である「平和を希求する精神」を具体的に追及するため、オール・ヒロシマ体制で平和構築支援の研究を推進します。マスコットキャラクターの平和構築猫「ピー助(Peace-Ke)」ともども、なにとぞよろしくお願いいたします。